アルカリイオン水/水素水の作り方とその特徴、名前、効果の違い

アルカリイオン水/水素水には作り方が幾つかあります。それぞれで作った水の性質は異なり、呼び方も複数あります。

この記事では、アルカリイオン水/水素水を作り方によって分類整理しました。

アルカリイオン水/水素水は、作り方で分類すると理解しやすくなります。

水素ガスを水に溶かす方法

水素ガスを水に溶かすことで水素水が作れます。バブリング水素水ともよびます。
水に溶けるだけなので、化学反応はありません。

圧力をかければ幾らでも濃度を高めることが可能です。ただし、加圧を止めたら水素は抜けていきます。

アルミ缶やアルミパウチ入りの水素水は、この製法です。

【化学式】(※)化学反応はなし
H₂O , H₂

マグネシウムと水の化学反応を利用する方法です。
作るのに時間がかかるので、大量に作るのには向きません。

携帯用の水素水スティックは、この反応を利用しています。

【化学反応式】
2H₂O + Mg　　→　　Mg(OH)₂ + H₂

水を電気分解して作る方法です。

この方法で作る水は、pH9～10の弱アルカリ性で、胃腸症状の改善効果があります。「アルカリイオン水」や「電解水素水」など、様々な名称で呼ばれています。

【化学反応式】
2H₂O　　→　　2H₂ + O₂

イオンまで含めた式は次のとおりです。陰極側の水を取り出します。

【イオン反応式】
（陰極側）
2H₂O + 2e-　　→　　H₂ + 2OH-
（陽極側）
2H₂O　　　　→　　O₂ + 4H⁺ + 4e^–

重曹（炭酸水素ナトリウム）を水に溶かすことで、アルカリイオン水を作ることができます。ただし、飲用は不可です。工業用や、家庭内ではお掃除などに利用されます。

pHはアルカリ性を示し、反応式は次のとおりです。

【イオン反応式】
NaHCO₃ + H₂O　→　Na⁺ + H₂O + CO₂ + OH^–

(※)反応のプロセス
NaHCO₃ + H₂O
↓
Na⁺ + HCO₃^– + H₂O
↓
Na⁺ + H₂CO₃ + OH^–
↓
Na⁺ + H₂O + CO₂ + OH^–

この記事で使用した化学記号の一覧です。

アルカリイオン水/水素水は、作り方で分類すると理解しやすくなります。特に電気分解で作った水は、名称も複数あるので注意しましょう。